龍馬さんへの手紙
Sun 14 , 10:55:04
2010/03
拝啓
坂本龍馬様
あなたと出会ってから、既に20数年が経ちました。それでも出会ったあの時の衝撃を忘れることはありません。
あの時・・・とは、まだ夢多きはずの高校1 年生。自分の思い描く未来像(職業)がおぼろげながらあったものの、それとは少し異なった道に向かって歩みを進めることを選択しました。しかしながら、意思を貫けない弱さに自分を情けなく思い、このまま進んで良いのかと戸惑い、自信を失いかけていました。
そんな中、たまたま書店で手に取った本が、司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」でした。これまで歴史小説など読む機会などほとんど無かった自分が、この本は読めそうかなと直感し、何巻か購入したのを今でも覚えています。これが、あなたとの初めての出会いでした。
少年期には、はなたれ、よばあたれと馬鹿にされていた人が、決して武士として恵まれた環境で育ったわけでもない人が、このような逆境にくじけることなく、あきらめることなく、生きることを楽しみながら成長し、とうとう国を動かしてしまう人物になってしまう。
度々訪れる困難を克服するあなたの姿に何度も励まされ、「きっと自分にも出来る。33 歳になるまでにあなたを追い抜いてやる。」と思えるほどの勇気をもらいました。
それから、あなたの本当の姿を知りたくなって、新たな本を手に取るようになりました。
そこで見えてきたのは、豪快で大胆な坂本龍馬では無く、一途ながら慎重で繊細な性格の坂本龍馬でした。
普通の人と何ら変わらない。ただ一つ違うのが、歴史に残る偉業を成し遂げたこと。知れば知るほど、近くにいる人のように思えてきました。
普通の人と何ら変わらない。ただ一つ違うのが、歴史に残る偉業を成し遂げたこと。知れば知るほど、近くにいる人のように思えてきました。
また、身近に感じるようになったあなたの足跡を追いたくなって、ゆかりの地を歩きました。百数十年前に、あなたが過ごしたはずの場所に立ち、目を閉じると、いつもすがすがしい風が私の頬をなでていきました。「また、会うたのぅ」と挨拶してくれる様に。
その風に、何度元気付けらたことか。
あなたと出会ってから、ずいぶん時が過ぎました。私の年齢も、あなたが生きた年月を超えて久しくなりました。そして、出会った頃に描いていた未来像からは、少し違う自分が今存在します。しかし、充実した楽しい今です。これは、あなたから教わった「普通の人間の自分でも、きっと何かが出来る。」という勇気をいつも持ち続けた結果かもしれません。
これからも、あなたと出会ったときの気持ちを持ち続けたいと思います。
これからも、あなたと出会ったときの気持ちを持ち続けたいと思います。
いつもありがとう。そして、いつまでもよろしくお願いします。
敬具
ペンネーム 草萌 咲太郎(くさもえ さいたろう)
【龍馬返書】
神戸高知県人土陽会がはじめて龍馬IN神戸のテーマの下、第一回の龍馬ウオーク開催に際し、龍馬解説の役割を買って出て頂いてから7年が経ちました。多忙なお仕事の合間を縫っての龍馬研究は、すでに専門家の領域に達し、とても余業とは思えない充実したもおでした。特に、忘れ去られがちな地元神戸に焦点をあて、こまめに龍馬の足跡を追って書かれた「龍馬が歩いた維新神戸」は、我々の龍馬神戸のバイブルと言える名著です。その著者の手紙が、なんとあくまで謙虚で、なお龍馬を追い求め続けておられる姿を見せ付けられ、自分の至らなさを思い知らされる心地です。
お願いですが、この手紙は投稿ではなく、審査員をお願いする予定の方からの寄稿として受け取らせて頂くことにいたします。今後ますますのご精進を期待しております。
【龍馬返書】
神戸高知県人土陽会がはじめて龍馬IN神戸のテーマの下、第一回の龍馬ウオーク開催に際し、龍馬解説の役割を買って出て頂いてから7年が経ちました。多忙なお仕事の合間を縫っての龍馬研究は、すでに専門家の領域に達し、とても余業とは思えない充実したもおでした。特に、忘れ去られがちな地元神戸に焦点をあて、こまめに龍馬の足跡を追って書かれた「龍馬が歩いた維新神戸」は、我々の龍馬神戸のバイブルと言える名著です。その著者の手紙が、なんとあくまで謙虚で、なお龍馬を追い求め続けておられる姿を見せ付けられ、自分の至らなさを思い知らされる心地です。
お願いですが、この手紙は投稿ではなく、審査員をお願いする予定の方からの寄稿として受け取らせて頂くことにいたします。今後ますますのご精進を期待しております。
PR
COMMENT