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龍馬さんへの手紙
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Sat 23 , 15:24:32
2010/01
今春、新聞記者として社会にデビューする木村裕太さんの手紙です。

拝啓
新春の候いかがお過ごし…
やつぱり辞めました(笑)なんか自分が書きたいことを素直に書けなくなる気がしたの
で、形式は用いないで思いを伝えさせてください。
昨年(2009年)の暮れに、龍馬さんの生まれ故郷の高知に行ってまいりました。これで
もう4回目。働き始める前になんとかもう一
度行きたいと思つていたので、それが叶つて
ほつといたしました。
自分は現在大学4年生で、この4月から新聞記者として働き始めます。よく何かを始め
るときの心境で「期待と不安が入り混じつた」っていう表現を聞きますけど、今の自分は
まさにその気持ち。どんな世界が待ち受けているのか、皆目見当がつきません。ただ、龍
馬さんが常々口にしていた「人は事を成すために生まれてきた」という言葉、これだけは
絶対に忘れずにいたいと思つています。
自分が龍馬さんを好きになったのは10年ほど前で、ちょうど小学6年生の頃でした。ガ
キは好きになったらとことんマネをするもので…
①片言の土佐弁を使い出す
(先生)「木村くん、何で宿題を忘れるの!」
(自分)「ごめんなさい先生、けんどわしゃあ物忘れがひどいきに、堪忍しとうせ」
② Tシャツの中で腕組み(←龍馬さんの写真をイメージして)
③ とりあえずそこらへんで立ち小便
④ とりあえず音を立てて放屁するよう心がける
同級生にからかわれようがお構いなし。ひでえなこりゃ。
でも、いつかは自分も龍馬さんのように何かでつかいことを成し遂げるんだという、根
拠のない自信はいつも頭の中にありました。というのも、自分の誕生日は12月25日。キ
リストっていう、外国ではあるけれど神様が生まれたという日に、自分は生まれたんです。
自分の名前には「祐」という字がありますが、この字には神様を助けるという意味が込め
られているそうで、そうした背景からこの自信が生まれたように思います。勝手に龍馬さ
んに自分を重ね合わせていたんです。
あれから年月が経つて社会人の仲間入りをすることになった今でも、この根拠のない自
信はしっかりと胸に刻まれています。自分に何ができるかはわかりません。でも、何かが
できると思つています。それが龍馬さんのように、歴史に名を残すほどの大仕事なのかも
しれないし、反対にほんの一部の人にしか知られないことなのかもしれないけれど、何か
ができる。そう思って、まずは新米らしくがむしゃらに毎日勉強です。
それと、高知に行くたびに思うことが「桂浜だけで腹いっぱい」。あの海を眺めているだ
けで、もうそれだけで高知に来たかいがあった、これを見るために高知に来たと思えてし
まうんですよ。大きな水平線を眺めているとなんだか心がスージと大きくなっていくのを
感じて、いつまでもそこに留まりたくなって、少し散歩するつもりが砂浜に腰を下ろして
しまう。そして観光客の方に写真撮影を頼まれる(笑)。あんなにすばらしいところに銅像
を建ててもらえるなんて、龍馬さんは幸せですね。「世界中であなたが立つ場所は、ここし
かないように思う」という司馬遼太郎さんの言葉は、桂浜の海を見た方のほとんどが理解
できるはずです。
今年2010年はテレビの大河ドラマというもので龍馬さんが題材になるのを中心に、日本
全国で龍馬さんの人気が高まりそうです。言い伝えられてきた話や今なお残る書物を頼り
に、大体の龍馬さんのイメージはもうすでに確立しているのですが、人それぞれで抱く「龍
馬像」は微妙に違ったりしていて、なんとも不思議です。「これがわしがかよ!」と言いた
くなる場面も少なからずあるとは思いますが、みんな龍馬さんが大好きだということに変
わりはありません。寛大な目で面白がりつつ見守ってください。
あと、もう10年以上念じているのですけど、そろそろ夢に出てきてくれませんか。未熟
な自分に一言、喝を入れてください。自分が生きているうちに会いたい人が、サンタクロ
ースつちゅう赤い服着たじいさんと、トトロっちゅう森の主と、そして龍馬さんなんです。
よろしくお願いします。
龍馬さんを好きになつてよかったし、龍馬さんから学ぶところも大きかった。そういっ
た意味では、自分は、龍馬さんに育てられました。本当にありがとうございました。これ
からも、自分なりにあなたの背中を追い続ける人生を送りたいと思います。
それでは、また。
木村 祐太

【龍馬返書】
その辺で立ちションを真似されるとは思いもかけませんでしたが、私が立ちションをやらかしたのは、もっぱら武市半平太宅でのこと。あまりにも頭が固いアギへのチョットしたからかいの意味でしたよ。
しかし、小学6年で私の目指した『人間は事を成すために生まれてきた』という心得を見事に看破され、今日まで人生の公法とされている由、感服いたしております。
その心意気を以て、新聞記者として十分の活躍を果たされんことを祈念いたします。
いや、貴殿はキット人々の役に立つ仕事をやり遂げられることでしょう。
若人のすがすがしいお手紙誠にありがとうございました。
 
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